Allen & Heath XONE : 92L

名実共に最高のDJ / クラブミキサーのリニアフェーダーモデル

高域や低域を完全カット可能なDJ仕様の4バンドEQ、2機のLFOコントロール可能な豊かなサウンドのVCFフィルター

Allen & Heath伝統のVCF to XFADER機能を搭載。クロスフェーダーでフィルター周波数をコントロールし、XONEならではのドラマチックなMixが可能

システムの中心となるために設計された充実の入出力

DJミキサーXONE92 使い方説明

なぜWSLでは定番のパイオニアでなくアレン&ヒースのミキサーを導入しているのかというと、単純に音が良いからです。

ミックスフィーリングは唯一無二で、海外から来る有名テクノDJは使用機材としてXONE92を指定してくるほどです。

XONE92はロングミックスする人にとっては混ざりが抜群によく使いやすいです。

ただしアナログミキサーの為、TRIM(Level)を上げすぎると音がすぐ歪んでしまいます。

各チャンネルのLEDメーターで0dBから3dBまでの範囲で調節してください。

 

LFOとかいろんな機能&ボタンがありますが、実際使わない機能多いです。

なので使わないボタンは押さない!触らない!で大丈夫です。下手に色々いじると変な機能がONになってたりするので、使うボタンだけ操作しましょう。

 


まずは重要なヘッドホンモニターから説明していきます。

赤い円で囲ったPOST EQというボタン。

これは何かというと、パイオニアなどのミキサーは通常ヘッドホンモニターは、チャンネルのEQを反映する仕様です。

そして、このPOST EQボタンを押しているとパイオニアと同じくEQを反映した音がヘッドホンに出力されます。

 

しかし、POST EQを押していないと、EQを反映せずフラットな音が出力されます。(たとえEQを全てゼロにしていてもヘッドンモニターはフラット)

個人的にはパイオニアなどで慣れてるのもありPOST EQを押してる方がピッチ合わせしやすいですが、これは個人の好みもあると思います。

ちなみにPOST EQボタンはXONE92とXONE96のみの機能で他のXONEシリーズには無い機能です。

 

その下のSPLIT CUEボタンは押していると、ヘッドホンの右(R)からはマスター音、ヘッドホンの左(L)からはモニター音(CUE)、という感じで完全に振り分けて出力してくれます。

 

その下のAUX1 & AUX2は通常使わないので押さないで下さい。しかも押されているとマスターインジケーターが表示されません。

 

その下のMONITORノブは、画像のように完全に左にまわしているとヘッドホンの中はCUE(モニター音)のみが100%で出力されます。ADD MIXの方に回していく事により、徐々にマスターの音もヘッドホンの中で混ぜていく事ができます。

マスターとモニターどちらも同じ音量で聞きたい場合、一番右に回してください。

※SPLIT CUEがONになってるとSPLIT CUEが優先されますのでご注意下さい。

※CUEが押されていないとヘッドホンの中は自動的にマスターの音が出力される仕様です。無音にはなりません。

 


続いて、クロスフェーダーへのチャンネル振り分けと、クロスフェーダーカーブの設定を説明します。

チャンネルフェーダーの上にある金属のスライドスイッチ(赤丸で囲ってるところ)で、X or OFF or Yと切り替えが出来ます。

チャンネルをクロスフェーダーへ振り分けると、クロスフェーダーの上の緑のランプが点灯するので分かりやすいです。

使わない人はOFFにしておきましょう。

 

クロスフェーダーの左手にクロスフェーダーカーブの設定ができるダイアルがあります。

ダイアルの下にグラフがあるので分かりやすいですが、一番右に回すと、スクラッチなどで使用する一番ハードな設定になり、一番左に回すとMIXカーブになります。


続いてA&Hのミキサーといえば、フィルターです。

このフィルターを使いたいが為、A&Hを使ってる人もいるほど。

XONE92では左右に二基搭載していますので、片方はローパス、片方はハイパスなんていう使い方も出来ます。

 

先ほどのクロスフェーダーへの振り分けスイッチの上にある、金属のスライドスイッチで、どちらのフィルターを使用するか指定ができます。

これも、1 or OFF or 2と切り替え可能です。

大抵は1&2チャンネルは左のフィルター1、3&4チャンネルは右のフィルター2に振り分けてる事が多いです。

 

そのフィルター(HPF)ボタンの上にある赤丸で囲った小さいボタンはクロスフェーダーでフィルターをコントロール可能にする機能のON,OFFボタンです。

クロスフェーダーをOFFにしていても、フィルターを使う時にこのボタンが点灯していると、クロスフェーダーの位置でフィルターが効いてしまうので気をつけて下さい。

常にOFF推奨です。

 

フィルターの振り分けを確認したら、次にフィルターを使っていきます。

フィルターは主に、HPF ハイパスフィルター(低音をカットしていくフィルター)と、LPF ローパスフィルター(高音をカットしていくフィルター)があります。

真ん中のBPF バンドパスフィルターはあまり使わないので省略します。

 

まずはHPFですが、HPFの文字の下にグラフがあるのが分かりますか?

フィルターは大抵ゼロから徐々に効かせていくことが多いので、ノブを左にしておきます。(HPFグラフのゼロ地点)

そしてその下の青いボタンがフィルターのON,OFFボタンなので、これを押してノブを右にまわしていくと徐々にハイパスフィルターがかかります。

 

次にLPFですが、HPFとグラフが逆なので、まずはフィルターのON.OFFボタンを押してOFFにしておきます。(これ重要)

OFFにせずに、いきなりフィルターを切り替えてしまうと、HPFのゼロが、LPFのマックスになってしまうので、いきなり音が消えるような感じになってしまいます。

OFFにしたのを確認してから、フィルターを切り替え、LPFのゼロ地点、ノブを右にしておきます。

そしてフィルターをONにしてLPFをかけていきます。